加古川の熱帯果樹園「みとろフルーツパーク」(加古川市上荘町、TEL 079-428-1113)内の飲食店「喫茶つつじ」で1月13日、「ふるーてぃカレー」のお披露目会が開催された。
「ふるーてぃカレー」は同園で育った果物と地元農家が栽培した果物などを使ったカレーライス。同市農林水産課からの依頼で「やさしい男の料理 ひなた」(加古川町)店主の日向弘一さんが監修し、「喫茶つつじ」(=700円)と「ひなた」(=1,080円、不定期でランチメニューで提供)の2店舗で翌14日、提供を始めた。季節ごとの果物を使う同カレーには現在、柿、リンゴ、バナナが入っており、肉は一切入っていない。どの果物にも合うように、ベースとなるカレーの味はシンプルなものになるよう工夫したという。
当日は約40人が参加し、説明を聞きながらもカレーライスを頬張った。試食に訪れた女性3人グループは「果物だけなのにスパイスが利いていて、しっかりとカレーを食べた満足感がある。素材が変わればまた食べに来たい」と笑顔を見せていた。
日向さんは「季節により使う果物が変わるのでいつでも食べられる味ではない。季節ごとの味の変化を楽しんで、作る人も食べる人もワクワクできれば。地元食材を愛してもらうきっかけになれば」と期待を込め、「喫茶つつじ」店主の柳美和子さんは「季節によって使う果物が変わるので味も変わってくる。次はイチゴにも挑戦したい。使う果物が変わればまた食べに来てほしい」と呼び掛ける。