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加古川の書店 クリスマスプレゼントの絵本、児童書選びに「本との出合い」を提供

クリスマスやお正月など季節の絵本が並ぶ

クリスマスやお正月など季節の絵本が並ぶ

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 加古川の住宅街に佇(たたず)む絵本のお店「子どもの本ジオジオ」(加古川市野口町野口)が30周年を迎え、店主が始めた配本サービスが、子どもの絵本選びに悩む親たちをサポートしている。

店内で絵本を選ぶ子どもら

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 同店は、本の販売をはじめ、店主が選定した本を定期的に届ける会員サービス「ジオジオブッククラブ」や、学校の図書館に入れてほしい本を児童たちが選ぶ「選書会」の選本を行うなど、本に関する一風変わった取り組みが地元で話題を集めている。

 取り組みは、店主の江草ミス子さんが、夫である故・元治さんと共に「本との出合いを提供したい」という思いで始めたもの。

 「ジオジオブッククラブ」の始まりは、子どもが喜びそうな本を選びたいというお客さんの相談から。選定は、年齢別に決まったコースを設けていない。「3歳児と言っても子どもは一人一人違う。性別や兄弟の有無、季節など、その時に合わせて本を選んでいる」と話すミス子さん。「下に赤ちゃんができたらお兄ちゃんは寂しいかもしれない」と、子どもを思い浮かべて選ぶ時もあるという。

 利用者は、おなかの中の赤ちゃんから70代まで幅広く対応している。「ジオジオに選本を任せてくださることに、緊張もあり、喜びも大きい」と話す。

 「ブックスペース」と呼ばれる9坪の店内は、中央に大きなテーブルが設置され、訪れた人が実際に本を開き、店主と会話をしながらじっくり選ぶことができる工夫されている。「腰を掛けてじっくり中を開いて本と触れ合う時間を作れたら」とミス子さん。

 4歳と1歳の子どもと同店を訪れた女性は「知人からの紹介で3年前から通っている。2カ月に一度配本もお願いしていて、どんな本が届くのか子どもたちと一緒に毎回楽しみにしている」と話す。今回は、クリスマスのプレゼント用に依頼していた絵本の受け取りに訪れたという。

 ミス子さんは「本のエキスパートではないので、すべてのニーズに応えることは難しい」と話しながらも「私自身、絵本に接することでたくさん発見があった。届ける人に本を面白いと感じてもらえるのが一番」と笑顔を見せる。

 営業時間は、13~18時。水曜・木曜定休。

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