JR加古川駅前のベルデモール商店街にある飲食店「かつめし いろはーず」(加古川市加古川町)が現在、店先に「勝めし神社」を設置し、合格を祈願する地元の受験生たちを応援している。
「牛かつ」や「豚かつ」をご飯の上にのせ、専用のたれをかけた、加古川のご当地グルメ「かつめし」がメーンの同店。地元の常連客をはじめ、観光客、芸能人など幅広い客層が来店することで知られている。
「勝めし神社」は、5年前のオープン当初から開設している。店主の一角武さんは「近くに塾が多く、受験前には高校生がそろってやってくることもある」と話す。かつめしを「勝めし」と捉え、勝負ごとや試験などのげん担ぎをして合格祈願に訪れる人もいるという。
「受験だけでなく、サークルや部活動の必勝祈願に訪れる学生も多い」とも。通学中の小学生が毎回手を合わせていくほほ笑ましい姿も見られる。
一角さんは「神社があるならお守りも必要」と「勝守(かつまもり)」を製作し、店内で販売。受験生を持つ親に人気という。神社のさい銭とお守りの売り上げは、「あしなが育英会」に全額寄付している。
「話題を作れば外からも人は来てくれる」と一角さん。同店のメニューとして三色のオリジナルソースや片手で持って食べられる「ビーフかつめしバー」など、新しいかつめしの食べ方を考案している。
メニューだけにとどまらず、オリジナルキャラクターの缶バッジを販売するなど、さまざまなアイデアを形にしている。
一角さんは「これからも飽きのこないものを提供したい。まだまだやりたいことはたくさんある」と意気込む。
メニューは、牛、豚、鳥などカツ8種類。オリジナルのソースは、赤・白・グリーンの3種。トッピングのほか、テークアウトにも対応する。このほか、ビーフかつめし(972円)、黒毛和牛かつめし(1620円)、ポークかつめし(842円)、ビーフかつめしバー(486円)など。
営業時間は、月曜~金曜=11時~15時、17時30分~21時。土曜・日曜・祝日=11時~21時。水曜定休。