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高砂南高校で救急シミュレーション 不審者侵入想定し応急処置や心肺蘇生も

不審者を取り押さえる教員

不審者を取り押さえる教員

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 県立高砂南高校(高砂市西畑)で8月31日、不審者の侵入を想定したシミュレーション研修が行われた。

胸骨圧迫で心肺蘇生を行う教員。

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 研修には学校職員54人と生徒43人、PTAから2人の他、市消防本部と警察署も参加して行われた。救急研修は2014年から毎年実施しているが、不審者侵入の訓練は初めてという。

 訓練は、刃物を持った不審者が学校に侵入し、教室で生徒を切りつけ心肺停止を含む負傷者が複数人出ているという想定で実施された。不審者を教室の隅に追い込んだ教員らは、刺股や竹刀などを使って取り押さえ、警察に通報。その他の教員らは負傷者の応急手当や自動体外式除細動器(AED)を使った心肺蘇生などを行い、救急隊員に引き継いだ。

 訓練を終え、同高の前田達也校長は「情報がなかなか入って来ず、情報伝達で課題が見つかった。危機管理の良い勉強になった。生徒たちもこの経験をすることで自分たちがどうすればよいか主体的に考える機会にもなったのでは」と振り返る。

 生徒会長の片野可純さんは「こういったことは起こらないとは限らないので良い経験になった。今日学んだことを他の生徒にも伝えて万が一の対応を考えていきたい」と話した。

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